足駄をはいて首ったけ

PCゲームとか野球とか、そんな日常

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『この大空に、翼を広げて』プレイ感想 前編

[企画] 紺野アスタ
[原画] 八島タカヒロ/基井あゆむ/田口まこと(SD原画)
[シナリオ] 紺野アスタ/七烏未奏/奥田港
[ブランド] PULLTOP
[プレイ時間] 約40時間
[発売日] 2012/05/25

ころげて

体験版から待ち望んでいた作品でした。プレイ日数は10日程度で2度の週末+平日夜を費やし自分にしては最速のクリア。PULLTOP信者ですが、期待以上のものが出てきて非常に満足しています。
そのせいですっごく長文になりましたのでご容赦を!

※ネタバレです




▼はじめに
今回はルート別の感想にしました。というのも、このゲームはライター氏が3人なのでルートによってかなり様相が異なっています。
実はこの点、発売前に私が変に期待をしていなかった原因でもあります。「いやー、体験版面白かったけど、でもライター違うと雰囲気とか変わっちゃうでしょ?」みたいな。でも実際、確かに雰囲気は変わっているもののそれぞれに楽しめたし、思うところもあったシナリオだったので、その点は杞憂に終わったというわけです。こういうタイプは珍しい。
それで、各ルートで基本的に目指す地点は同じだったものの、理由や方法が大きく異なっていたので、別々で書きたいなーと思ったのです。
ルートの出来でいえば、小鳥が頭ひとつ抜けていて、次点が天音、その次にあげは・双子が同列と評価しています。
では、感想をプレイ順に。どうでもいいですが、プレイ中は霞ヶ浦周辺を頭に思い浮かべていました。


▼共通ルート
全体を三部構成にするなら、第一部がソアリング部始動まで、第二部が最初のモーニンググローリーを飛ぶまで(ここまで体験版)、そして第三部が個別ルートにつながる一年後の話。と、そういう意味では体験版のボリュームはかなり多かった。でも体験版から時系列を一年開けたのは効果的だったと思う(理由は後述)。
全体として主人公・碧を中心に、部活を通じての青春を全力を楽しんでいる印象で、まぶしくなるくらいに爽やか。伏線をばらまいているせいで話がぶつ切りになる傾向があって、それがはじめは引っかかったけど、まあ、気になったのはその程度。
文体はどちらかというと「読みもの」寄り。プレイヤー側を無理に笑わせようとせず、また会話中心ではなく「場面」を大事にながら描いているように感じた。でもその中でも各キャラともしっかりが個性が出ているので、読んでいて中々に飽きがこない。

佳奈子さん
下着キャラの佳奈子さんも最終的にはかなり美味しいポジションになったし、この辺りのサブキャラ使いの上手さは「さすがPULLTOP」の一言に尽きる。それにしてもこのほたる、可愛すぎである。

体験版後になると風戸姉妹が本格登場で、一年間で築かれた4人の絆にどう馴染んでいくかを中心に読んだ。
上手いと思ったのは最初を小鳥orあげはルートに固定にすることで、その二人ルートを同時に、風戸姉妹がソアリング部に馴染んでいく様子も描写して、結果として双子共通ルートの役割を持たせていたところ。こうすれば彼女たちの本当の共通部分は短いものの、一度完全に馴染んだ様子をみせれば、プレイヤーはその情報を頭に入れたまま個別に入れる。だから個別でに急に恋愛模様が出てきても、さほど急性だとは思わない。(これはもちろん「別次元の話」ではあるのだけど、見ている側としては既にソアリング部の一員になった様子を「見ている」わけで―――と考えてなるほど、こういうやり方もあるのかと膝を打った次第)
個別ではそこからの話、恋愛模様と、各々がどうモーニンググローリーというものに向かっていくかを中心に描かれた。


▼小鳥ルート「空の向こうに見えた未来」
彼女の真っ直ぐで素直でとても良い子、周りの環境も良く正に順風満帆であった。ゆえに事故という躓きがあった時にどうしていいか分からず、変な方向に曲がってしまった。それを碧を始めとする仲間たちとの出会いや「空を好きになる」ことを契機として段々と元の形に戻そうとする。でも一度曲がってしまったものは完全に元に戻らなくて、だから大人たちは「完全に元には戻れない」と言って諦めさせる。しかしそれを諦めきれないのが若さだったり仲間たちの力で、方々に迷惑はかけてしまうけど、それでも自分たちの進みたい空に向かって邁進してゆく・・・。
そういうも目に見えない力や衝動の事をの指して、彼女は「好きになるって、こういうこと。きっと」と言っていたのだと思う。私は最初「(人を)好きになるって、こういうこと。きっと」と思ってたので、このシナリオは本当に堂々と青春を真正面から描いているのだなと感じた。

恋愛面では、共通ルートから自然な流れで碧と小鳥は惹かれ合い、個別入ると自転車に乗ったことがなかったり、ラーメンを食べたことがなかったりするなどの意外な一面が見れたり(でも逆にこれまでの言動に納得するから不思議)。また、部活一辺倒だった碧も恋には無頓着だったりと、お約束のヤキモキする展開に。
そんな二人が「いざ意識してみた」時や、恋が成就する際にくるニヤニヤ感はハンパない、思わず手で口元を抑えてしまう勢いだった。

大空での
(余談だが、この後の場面であった、あげは・亜紗・依瑠の「おかえりなさい」演技は至高)

それら下地になっているのは体験版後に訪れる「1年の期間」だと私は考える。ここはあまり語られること無く過ぎているが、その間に小鳥は周りと上手く溶けこんでゆき、他のソアリング部の面々も情熱を絶やすこと無く活動を続ていた―――という行間を持たせることいによって、先程のニヤニヤ感や熱意に対する説得力などが段違いに増しているように思えた。
特に小鳥ルートの恋愛模様は「仲間」から「恋人」への転換期が肝になっているので、これにかかるブーストが半端無く良い。全ては妄想力の賜だけど、でも、エロゲにおける出会って数週間で将来の伴侶決定な純愛(笑)的な展開によりは、自分にストンと落ちてきたことは間違いない(これについては色々反論もあるでしょうが、基本私はそう思ってますということで)。

ということでまとめるなら、ストレートで王道な青春。正にタイトルを冠するにふさわしいルートだった。


▼あげはルート「こころとからだ」
こちらは変化球多めというか、ストレートだった小鳥ルートに比べるとコミカルな展開に終始していた。テキストも会話中心になり、内容もモーニンググローリーという本筋から段々と外れて行く。では何が中心になるかというと恋模様であるのだけれど、これも一筋縄ではいかない。あげははいきなり体の関係を持ったと思ったら微妙に秘密を抱えたまま距離を取るし、ほたるはほたるで、それまからは考えられないような言動で主人公を混乱させる。挙句には主人公も「あげはとはセックスフレンドじゃね?」という自分の考えにあっさり納得したり、かと思ったら翌日には「やっぱり好きって言葉を聞かないと納得出来ない」と言ったりと、まあかなりアレな感じになっている。
私自身も小鳥ルートとのギャップに苦笑いしながら進めたのだけど、最後の話を打ち明けるシーンで腑に落ちるものがあって、それが何かというと、

あげは
このシーンに集約されてる気がした。好きになるってそうだよね、相手のすべてのことを知りたくなるし、それが幼馴染であるなら尚更だよね。舞い上がることもあれば急に落ち込むこともあるし、エロいことすると世界観変わるし、そういう青春時代の恋に浮かれた時の気持ちや心情が、よくよく再現されていた。
このルートはこれに尽きる。正直、空を飛んで~という部分は他に任せて、小鳥ルートとは違う意味でヤキモキするラブコメ展開と、濃い目のエロを楽しむ気持ちで見れば正解なんじゃないかと感じた。

ただ、そんな暴走をいさめる役がいなかったのがこのルートの難点。個人的にはあんちゃんにその役を任せれば話が締まったんじゃないかと思った。一方でそのポジションを期待してたほたるがライバル役に終始してるのが…何とも言えず微妙。もうちょっと一歩引いいたポジションで「口には出さないけど実は好き」くらいの立ち位置でも良かったんじゃないかと思ったりしてる。


▼天音ルート「少女が夢見た未来」
天音ルートは彼女にとっての「青春がすべてつまってる」ガレージが残すため、他と少し歴史が異なる。残したことで他ルートでは区切りの付いてしまった空への気持ちも、どこかしら未練がありそうだし、結果として飛岡にも行き過ぎた妨害をさせずに済んだし、終わってみると絶妙な改変だったと思う。

話の要はイスカとの関係で、他では「いなくなった昔の友だち」くらいにぼかされていたものが、少しずつその輪郭が見えてくる。何にも束縛されないように見える彼女だけど、イスカの言葉には囚われ過ぎるほどに囚われていたり、いなくなったことの責任を人一倍感じていたり…。

天音ぼけ
時々凄い天然ボケをかます天音を見ていると癒されるけど、同じくらい挟まるイスカの回想シーンも手伝ってやっぱり見ていてどこか気になる部分を残している。この辺は読んでいて先が凄い気になったし、エロシーンとかどうでもいいから先を見せろやー!と割と本気で思ってた。
上手いと思ったのは、イスカと小鳥の気持ちをシンクロさせた点で、そこに生じる偶然の産物が必然を感じさせてロマンチックだし、何より「本音を本音として残せない気持ち」というのが、小鳥ルートを通過することで痛いほど伝わってきて説得力も段違いであった。

飛岡に関しては小鳥パパと同様で、何かあった時の責任を持ちたくなかったのだろう。こういうと冷徹に聞こえるかもしれなけど、これには二つの意味があって、勿論ひとつは社会的責任と、もうひとつは「己のプライドに対する責任」である。
私も大人になって何となく理解したけど、後者は厄介なもので、簡単に言葉にするなら「2度目の事故を止められなかった自分になりたくない!」という事である。歳を重ねれば重ねるほどこのプレイドは大きくなる傾向にあり、加えて彼らは真面目だから、危険分子があるとそこから危険性を見出し、徹底的に排除したがる。その結果が彼らの行動であると思われる。

そういう意味では、小鳥と天音ルートはお互い近いテーマを扱っていたと思うし、飛ぶ事で未来への希望を見つけることの出来た彼女たちを見れたのはとても良かったと思う。青春という成分は小鳥にはかなわないけど、目にに見えない物の価値を追い求める美しさを説く、という意味ではこちらに軍配が上がるだろう。


▼亜紗ルート「飛ぶために地を這う鳥」
共通部はポエマー亜紗とリアリスト夜瑠の対比で進んで行く。なぜ空を飛ぶのか、と考えることは同じだけれどもそのアプローチの仕方と考え方の違いに個性が現れていて面白い。・・・でも何故か好きになる人は同じで、なるほど、双子ルートってこういう楽しみ方をするんだなと改めて思った。

テーマ的には割と重い話で、ルート中にも「人間の絶望とか苦悩とか、そういうの好きなんですよ」という台詞があったが、彼女の境遇を考えると、とてもじゃないが笑えない話。青春時代によくあるの青い悩み・・・と言うには周りに自分と違う人が多すぎるし、でも必死に自分を井の中の蛙にしようとしている姿に胸が痛む。でも、言い方は悪いかもしれないけど、蛙は蛙なりの生き方を見つけて、それは大空を舞う鳥とは比べても意味が無いんだ、という流れまでが綺麗に出来上がっていた。叙情的な文章と併せて別ゲーをやっているような気持ちになったりもした

サムズアップ
亜紗は全ルート中で唯一、二年目にモーニンググローリーを飛べなかった話。結果として打ち切りエンド・バッドエンドっぽく見えるかもだけど、流れとしては亜紗が自分で飛ぶことに意味を見出してるわけだし、これはこれで自然な流れだと感じだ。後のルートでの「実は免許とってました」で無理に飛ばせるより良いんじゃなかと思う。


▼亜紗&依瑠ルート「Nothing Gold Can Stay」
一番以外でビックリしたのがこのルート。事前情報は体験版だけだったから、まさか双子ハーレムルート実装だとは夢にも思わなかった。そしてまた碧クンが下郎に成り下がる姿を堪能できるルートでもあり、飲尿プレイまで完備。ハーレムへの抵抗感とか将来的にどうする?みたいな重い話は極力出さず、付き合ってることもあっさり言うし認められるしで、その辺りの非常にゲーム的な展開が目立った。

また話としては亜紗ルートと対比する形で依瑠が中心になる(正直このルート、ハーレムじゃなくても話としては何ら問題ないんだけど、個人的にはこれをメーカの新たな挑戦として受け取った。これにどうリアクションするかで今後のメーカの方針も少し変わる気がする)。テーマも抜きん出た才能と自己の意思、みたいな突っ込めばいくらでも深くなりそうなテーマだったけど、前述のゲーム的展開のせいか軽くなりすぎてる印象。

理事長おじいちゃん
私は「Nothing Gold Can Stay」という言葉に、ステイゴールドというお馬さんを連想した。詳しくはググって欲しいけど、要はこのお馬は長いことシルバーレコーダーで、中々一位を取れなかった馬である。似たようなお馬でハルウララってのも有名だけど、あれは単純に弱い馬で、こっちは強いんだけど何故かあと一歩で勝てない事が続いた馬だった。
で、何が言いたいかといえば、いつも世間やライバルに楽勝で勝ってきた依瑠にそんなステイゴールドの気持ちは露もわからないだろうし、2位に価値はないと思っていただろう。でも2位なったことで感じる熱量というのもまた、今後の生き方に大きな影響を与えるのではないか。・・・というような事を思ってたら、理事長おじいちゃんがイベント時に同じようなことを言ってたので、凄い心地の良さを味わった、という話。とても良いシンクロ。

青春時代というものは、その瞬間瞬間が輝くような時間で、そして同時に二度と戻れない大切な時間。
それらは総じて過ぎた後に感じるものだけど、現役でそれを噛み締めることの出来た彼女たちはとても幸せ者だなと思うし、お裾分けしてもらった私もいい気分になることが出来てた。

そして最後になったけど、双子ルートを通じての佳奈子さんのアシストっぷりはマジ惚れる勢い。下着姿の逆セクハラ姉さんから味のあるサブキャラへの転身である。これぞお家芸。ただ細かいけど「実は私も碧クンが好きだった」的なモーションはいらなかったかも。あくまで友達スタンスの飄々としてる佳奈子さんが私は好きだー!




ということで、凄まじく長くなりましたが、まだシナリオ以外の感想があるので、後編に続きます。よろしければお付き合い下さいませ。

<後編へはこちら>

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| ゲームの感想 | 20:40 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

1getズサーw
と、とある兄さまのように参上!
自分は現在プレイ中でちょうど昼間に小鳥ルート終わったとこです。
え?大学? ・・・・・当然のごとく午前はサボタージュでございますが、なにか?w

とりま軽くレビュー読ませてもらいました!(天音除くw)
このゲームほんとTHE青春って感じでいいですよね~
ただゲームの進めていくにつれとある一部のキャラが攻略できないという重大なバグに気づき悶絶しておりますww
佳奈子さんとか会長とかほたるとかほたるとかほたるとか…w
PULLTOPはファンディスクをはよ!w

感想後編も楽しみにしてますねー!

| くろつば | 2012/06/14 22:51 | URL | >> EDIT

>くろつばさん
兄さんに続きコメントあざーっす。
学校は行こうな・・・と言いたいところだけど自分の学生時代を鑑みると何も言えないw まあ、ほどほどにということで。

>重大なバグ
ほんとにねー、毎回アンケ葉書にもメールにも「FDはよ」って書いてるんだけどねーw
あげは可愛いよあげは~。

| 茶太郎 | 2012/06/15 21:09 | URL |















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